「セックスレス」という言葉は、日本性科学会によれば、「病気など特別な事情がないのに、1か月以上性交渉がないカップル」と定義されています。
ですが、便宜上「カップルのうち、どちらかがセックスをしたいと望んでいるのに、それができない状態」を「セックスレス」と呼ぶことが一般的な解釈といえます。
セックスが無くても(少なくても)、カップル(夫婦)の両方ともがそれに不満や苦痛を感じず、関係が良好ならば、特に悩む必要はありません。
セックスレスを原因で浮気や不倫をする人もいます。
「結婚してからも共働きを続け、お互い忙しいこともあって顔をあまり合わせない」、「お互いに性欲があっても忙しくてセックスする時間がない」など、共有する時間が少ない夫婦ほどセックスレスになりやすいといえます。お互いがその状況を納得していれば問題ありませんが、どちらか一方が不満や苦痛を感じていたら、浮気や不倫につながる一つの原因となります。
お互いで体を接する機会が減ると、相手に対して関心が薄れたり、興味がなくなってしまったり、セックスをする時間をつくるのもおっくうになったりしてしまう人もいるようです。
普段の生活から性生活がなくなると、性的に満足できないイライラもあってか、些細なことでもよく喧するようになったり、以前は一緒の寝室で寝ていた夫婦が別々の部屋で寝るようになり、それが続くと、家庭内別居にまで発展することもあります。
年齢が高くなるにつれてセックスレスになる夫婦やカップルは増加しています。仕事が忙しい、育児や家事に追われて疲れているなど、原因は個人によってさまざまですが、夫婦で寄り添う時間を少しでも作るように心がけることで、セックスレスを防ぐことができると思います。