離婚人口が増えたと言われる現在、さまざまな年代の結婚観の変化が離婚のハードルを下げたのだと感じます。
昔は「結婚とは家と家との繋がり」と考えられ、相手の家庭に嫁ぐという観念がありました。しかし時代と共に変化して、「結婚=家に嫁ぐ」という考え方が薄れつつあります。
仕事をもち、自立をしている女性が増えた現在、「嫁は我慢をする」という時代ではなく、自分自身で選択して生活するという時代になったのです。
結婚生活がうまくいかないと、「一度しかない人生なのにこのままでいいのだろうか?」「自由だった独身生活に戻りたい」「愛情がない仮面夫婦を続けるなら昔に戻りたい」など、身近に離婚歴がある人が多くなり、離婚歴があっても再婚する人も増加しているため、昔のように離婚することにあまり抵抗を感じなくなっているのではないかと思います。
昔であれば、「暴力」や「浮気」があっても離婚せずに夫婦という形を崩さず我慢をして生活していたという女性も多いでしょう。しかし最近では、暴力を受けたら我慢をする必要ないと考えられ、価値観の違いや浮気だけでなく、相手の愛情が感じられないといった理由で離婚をする人も増えています。
離婚する夫婦が増えていることで、子どもからみた夫婦の形も変化しているようにみえます。
学校でも父子・母子家庭の子どもが増えており、小学校低学年の子が「離婚」という単語を知っていることにも驚きを感じます。
離婚が身近になったとはいえ、離婚後のトラブルや生活が苦しくなる、困っているという話はよく耳にします。離婚するときは相手との話合いをしっかり行い、今後の生活を見据えた選択をしていただきたいです。